『大日本史料』第三編(保安二・三年分)編纂メモ

保安二年(1121)・同三年(1122)と単純に変換しています。雑載は0月、閏月は空いているところに。

『熊野権現金剛蔵王宝殿造功日記』

28冊103頁 http://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/IMG/850/8500/02/0328/0103.tif
『史料綜覧』では、5月26日条「法皇、熊野御詣御精進」、6月14日条「法皇、熊野に於て、一切経を供養し給ふ」、同17日条「法皇、熊野より還御あらせらる」の綱文を立てるが、『熊野権現金剛蔵王宝殿造功日記』の当該記事は偽撰と考えられるので、綱文からは削除し、年末雑載に参考史料として残す。
川崎剛志「『熊野権現金剛蔵王宝殿造功日記』という偽書」(『説話文学研究』36、2001年)参照。
影印は、国文学研究資料館編『真福寺善本叢刊10 熊野金峯大峯縁起集』(臨川書店、1998年)。