『大日本史料』第三編(保安二・三年分)編纂メモ

保安二年(1121)・同三年(1122)と単純に変換しています。雑載は0月、閏月は空いているところに。

未収録史料:楽書・能読

曼殊院所蔵佚名楽書
第五舞楽感応事に「堀川左大臣俊房ハ慈尊万秋楽ヲ奏テ、内院ノ向ヲエ給キ」と見えますが、27冊307・308頁の『教訓抄』に類似の記事があり、割愛。
http://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/IMG/850/8500/02/0327/0307.tif
http://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/IMG/850/8500/02/0327/0308.tif
青木千代子「曼殊院所蔵佚名楽書と體源鈔」(『国語国文』589、1983年)に部分翻刻
同「曼殊院所蔵佚名楽書 解題・翻刻」(『日本音楽史研究』7、2010年)に全文翻刻
・『読経口伝明鏡集』
源俊房の名が挙がるものの、年代があわず、俊房という僧侶が後世に源俊房と比定されたと可能性が高いので、史料掲載は割愛。
柴佳世乃『読経道の研究』(風間書房、2004年)178頁。
清水眞澄「能読の系譜−『読経口伝明鏡集』を中心に−」(『國學院雑誌』98-4、1997年→『音声表現思想史の基礎的研究』三弥井書店、2008年)も参照。